飽かなくに(読み)アカナクニ

デジタル大辞泉 「飽かなくに」の意味・読み・例文・類語

あか‐なくに【飽かなくに】

[連語]《動詞「あ(飽)く」の未然形+打消しの助動詞「ず」のク語法+格助詞「に」》
詠嘆の意で)満足しないのになあ。あきたりないのになあ。
「明けぬべく千鳥しば鳴く白たへの君が手枕たまくらいまだ―」〈・二八〇七〉
(逆接の意で)満ち足りないのに。十分と思わないのに。
「―まだきも月のかくるるか山のにげて入れずもあらなむ」〈伊勢・八二〉

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精選版 日本国語大辞典 「飽かなくに」の意味・読み・例文・類語

あか‐なく‐に【飽に】

  1. ( 「なく」は打消の助動詞「ず」のク語法、「に」は感動を表わす助詞 ) ⇒あか(飽)なくに

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