餅餤(読み)ヘイダン

デジタル大辞泉 「餅餤」の意味・読み・例文・類語

へい‐だん【餅×餤/餅×腅】

平安時代唐菓子の一。ガチョウカモの卵に野菜などをまぜて煮たものを、もちで包み、四角に切ったもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「餅餤」の意味・読み・例文・類語

べい‐だん【餠餤・餠

  1. 〘 名詞 〙(もち)の中に鴨(かも)などの卵や野菜を煮て包み、四角に切ったものか。
    1. [初出の実例]「餠 楊子漢語抄云褁餠中納煮合鵝鴨等子并雑菜而方截一名餠」(出典:十巻本和名抄(934頃)四)
    2. 「へいたんといふ物を二つ並べてつつみたるなりけり」(出典:枕草子(10C終)一三三)
    3. [その他の文献]〔杜陽雑編‐巻下〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android