うま【馬】 の 口(くち)
- ① 馬の手綱。馬のくちとり縄。馬の口輪。くつわ。
- [初出の実例]「一の鹿を駈逐(お)ひて箭発(はな)つことを相(こもごも)辞(ゆづ)りて轡(ムマノクチ)を並べて馳騁(は)す」(出典:日本書紀(720)雄略四年二月(前田本訓))
- ② 江戸時代、人や貨物の輸送に当たる馬について徴収する税。駒の口。
- [初出の実例]「税斂の法あまたあり〈略〉駅馬に取を馬の口といふ」(出典:不亡鈔(江戸中)三)
- ③ ( 武家の玄関のすぐ横に厩(うまや)があることから ) 武家の玄関。
- [初出の実例]「おどり子のたのんではいる馬の口」(出典:雑俳・柳多留‐七(1772))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の馬の口の言及
【ケアリー】より
…アフリカ娘の改宗を扱った《救われたエイサ》(1932)をはじめ,ナイジェリアでの経験に基づく《アフリカの魔女》(1936),《ミスター・ジョンソン》(1939)などでしだいに認められる。〈イギリス人の目で見た過去60年のイギリスの歴史〉を扱った三部作《彼女も驚いた》(1941),《巡礼》(1942),《馬の口》(1944)で文名を確立した。作中人物の動きがはやく,性格描写や物語性を重んじる点で,デフォー,スモレット,ディケンズなどのイギリス小説の伝統に直結する。…
※「馬の口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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