日本歴史地名大系 「馬取村」の解説 馬取村まとりむら 新潟県:東蒲原郡鹿瀬町馬取村[現在地名]鹿瀬町豊実(とよみ)阿賀野川の支流馬取川を挟む集落で船渡(ふなと)村の東にあたる。「新編会津風土記」によれば家数三一、北東の端村荒沢(あらさわ)は一六。荒沢の北一里二〇間余に木地小屋の梅木平(うめきだいら)があり、家数六。物産に高森(たかもり)山の杉・松・ぶな・桜・朴があり、熊・猿の類も多く、同山に発する馬取川からは鱒・鮠の類を産したという。元禄郷帳に高一〇六石九斗余。また「津川旧記」に元和六年(一六二〇)の漆木役四六四本二分とみえる。宝暦九年(一七五九)閏七月、三日間にわたる大雨で馬取川が氾濫し、百姓屋二〇軒・土蔵小屋二五軒が押流され、人一人・馬二疋が水死した(津川旧記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by