船渡(読み)ふなわたし

精選版 日本国語大辞典 「船渡」の意味・読み・例文・類語

ふな‐わたし【船渡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 船で、人や荷物対岸へわたすこと。また、その所。わたし。わたり。わたしば。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
    1. [初出の実例]「すいた人も心に乗らぬ人も舟渡(フナワタ)しの岸に着迄のこころざしなり」(出典浮世草子・好色一代女(1686)五)
  3. 売買した商品を、港の船中まで送り届けて、その受渡しを終わること。
  4. 外国貿易における取引条件の一つ「本船(ほんせん)渡し」の俗称。〔英和商業新辞彙(1904)〕

ふな‐わたり【船渡】

  1. 〘 名詞 〙 船で渡ること。また、その所。
    1. [初出の実例]「あら波のかけくるにしの遠ければ風まに今日ぞふなわたりする」(出典:兼盛集(990頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「船渡」の読み・字形・画数・意味

【船渡】せんと

渡し舟。〔宋史、河渠志五〕(沱河)煕中、創(はじ)めて梁をくるも、費數倍す。~ふ、は易(か)ふるに版橋を以てし、四五に至りて、~(かり)にを以て渡さん。

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