馬洗川
ばせんがわ
世羅郡世羅西町から双三郡を経て三次市の中央で江の川に注ぐ。延長三九・二キロ。近世、三次地方では原川とよばれた。馬洗川をはじめ諸河川の集まる三次地方は、川魚漁も盛んで、三次初代藩主浅野長治は寛永一二年(一六三五)「参勤交代の途次、美濃国六郡七郷で鮎の卵種を索め、又山城国淀川の鯉の産卵を採りて放流繁殖せしむ、又鵜匠監守役・漁夫監守役・川筋監守役・船方監守役・割烹役・魚属繁殖役等の諸役を設け」(芸藩輯要)、川魚漁を保護奨励した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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