馬見原町(読み)まみはらまち

日本歴史地名大系 「馬見原町」の解説

馬見原町
まみはらまち

[現在地名]蘇陽町馬見原

川上流域にあり、東と南は日向国臼杵うすき郡、西は土戸つちと村・竿渡さわたり村・須刈すがる村、北は長崎ながさき村に接する。文明四年(一四七二)八月二八日の阿蘇山本堂造営棟別料足日記写(阿蘇家文書)に「一いゑ三 ふるその」とあり、当村の小字である古園ふるそのに三棟の棟別銭を負担すべき家屋があり、また「一いゑ四 まめわら殿」ともあり、当村と関係のある人物と思われる。文明一六年八月二八日の阿蘇十二社同霜宮最花米注文(同文書)に、収納使の宿泊地として「一所まめハら」とみえ、上納物を免除されている。

近世は菅尾手永に属し、「国誌」は「大野村ノ内」として「当町ニ古町新町等ノ町筋アリ、町内五丁十八間、此町ヨリ熊本府ヘ矢部浜町通十五里又布田通リ十五里半或ハ大津通リ十七里半アリ、当町ヨリ日州県ヘノ通筋メウト石境マテ十八丁十六間アリ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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