馬郎婦観音(読み)めろうふかんのん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「馬郎婦観音」の意味・わかりやすい解説

馬郎婦観音
めろうふかんのん

三十三観音一つ中国,唐の伝説において,観世音菩薩美女に変化して,『法華経』をよく読誦する者に嫁するといい,馬氏の息子目的を達したという故事による。宋代以降その信仰が高まり,宋画の姿が今日に伝えられる。

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世界大百科事典(旧版)内の馬郎婦観音の言及

【観音】より

…《法華経》中の観世音菩薩普門品に同類の思想がみられ,この品が日本人の観音信仰の支えになっている。観音のサンスクリット名は男性名詞であるが,観音に種々の変化身があるため,オリエント(イランを含む)の母神信仰的要素がこれを通じて仏教に入りこみ,〈准胝観音〉,〈馬郎婦観音〉,〈多羅尊観音〉などを生み出した。観音の浄土は補陀落Potalakaと呼ばれる。…

※「馬郎婦観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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