馬関田郷(読み)まんがたごう

日本歴史地名大系 「馬関田郷」の解説

馬関田郷
まんがたごう

鹿児島藩外城の一。現えびの市の中央部西寄り、川内せんだい川両岸にまたがる南北に細長い地域。戸数二〇〇内外の小郷で(寛政六年「御地頭御初入部之次第」薩藩町方の研究)、近世後期の高位付では下位、鹿児島からの道程は万治年間(一六五八―六一)以降遠方に位置づけられている(「薩摩藩万留」鹿児島県立図書館蔵)鹿児島城下からの距離は一五里、うち海路五里(「薩藩政要録」など)。郷を構成する村はうら村・島内しまうち村・川北かわきた村・柳水流やなぎづる村の四ヵ村(「三州御治世要覧」など)。地頭仮屋は川北村に置かれた(三国名勝図会)。正徳三年(一七一三)頃の所惣高二千八〇七石余(藤井本「要用集抄」)。宝暦二年(一七五二)には二千九九七石余(「万御規換書抜」日向国史)、「三州御治世要覧」でも同高。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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