馬頭町(読み)ばとうまち

日本歴史地名大系 「馬頭町」の解説

馬頭町
ばとうまち

面積:一五一・二七平方キロ

郡の南東部に位置し、南は烏山からすやま町、西は南流する那珂川を境に小川おがわ町、北は黒羽くろばね町、東は茨城県久慈くじ大子だいご町・同那珂郡美和みわ村に接する。八溝やみぞ鷲子とりのこ山塊の西麓を占め、谷間北部を南流する武茂むも川は、町の中央で西流する大内おおうち川、中央西部で南域を北西流する矢又やまた川などを合せ那珂川に注ぐ。集落はこれら中小河川や那珂川沿いにある。現町域の中心馬頭・健部たけぶ地区は古代那須郡武茂たけむ(和名抄)、北部の大山田上郷おおやまだかみごう・同下郷地区は同山田やまだ郷に、健部の健武山たけぶやま神社は「延喜式」神名帳にみえる那須郡の同名社にそれぞれ比定される。中世には武茂むも庄が成立した。その後、武茂城に拠った武茂氏、松野まつの城に拠った松野氏などが一帯に勢力を張り、また現町名の由来とされる馬頭院も武茂氏の崇敬を得、隆盛であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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