駒井郷(読み)こまいごう

日本歴史地名大系 「駒井郷」の解説

駒井郷
こまいごう

現在の韮崎市藤井町駒井ふじいまちこまいを遺称地とし、一帯に比定される中世郷。武田氏一族駒井氏の名字の地で、「高白斎記」の元来の筆者として知られる駒井高白斎政武も同氏の出。「高白斎記」によると大永六年(一五二六)一〇月五日、駒井昌頼は武田信虎から「駒井五百貫」を与えられ、同月八日に当地に赴いている。また同書天文二二年(一五五三)三月六日条には昌頼が武田晴信より当郷をはじめとする五ヵ郷の人足・押立公事等免除の印判状を受けたとの記述がみえる。なお昌頼と高白斎政武との関係は不詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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