駕篭屋(読み)かごや

精選版 日本国語大辞典 「駕篭屋」の意味・読み・例文・類語

かご‐や【籠屋・駕籠屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( 籠屋 ) 籠を製造、販売する人。また、その店。
    1. [初出の実例]「むすばるる・竹をかごやが異類異形」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))
  3. [ 二 ] ( 駕籠屋 )
    1. 駕籠をかつぐ人。かごかき。
      1. [初出の実例]「駕籠屋さん、お頼み申すぞえ」(出典:歌舞伎・染替蝶桔梗(1816)二幕)
    2. 駕籠かきを置き、客に駕籠を仕立てる家。また、そこの主人
      1. [初出の実例]「此前(このさき)にかご屋がありますから、母人(おっかあ)を呼にやりますヨ」(出典人情本・英対暖語(1838)初)
    3. ( 棺を駕籠で送ったところから ) 上方で、葬儀屋
    4. 一人では何もできないこと。また、その人。
    5. ( 「かつぐ」の連想から ) うまいことを言って人をだますこと。また、その人。〔通人語辞典(1922)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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