ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「駿河紙」の意味・わかりやすい解説 駿河紙するががみ 駿河国 (静岡県) で産した紙。コウゾ,ガンピ,クワを材料とする。近世になりミツマタ (三椏)を原料とした駿河紙が有名になった。伝説によれば,旗本岡部某の家臣渡辺兵左衛門が,富士山麓でミツマタを見つけ,農民に栽培をすすめて製紙業を盛んにしたという。大正以後産出は衰えた。駿河紙の紙子 (かみこ) は名高く,井原西鶴の『日本永代蔵』にもみえる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by