駿河雑志(読み)するがざつし

日本歴史地名大系 「駿河雑志」の解説

駿河雑志
するがざつし

三一巻 花野井有年

別称 駿河国雑志

成立 弘化三年起草、嘉永五年再稿

写本 東北大学附属図書館

解説 駿府の開業医で、歌人・国学者としても名をはせた花野井有年が著した駿河国の地誌。三一巻の内訳凡例・国守二巻、浅間神社・府中二巻、安倍郡四巻、有渡郡四巻、庵原郡三巻、富士郡四巻、駿東郡四巻、益頭郡一巻、志太郡五巻となっている。内容は里程・地名・戸口貢税・神社・仏寺・山水・名所旧址・人物・災異などの項目を簡潔にまとめている。引用書目は「駿河国風土記」「駿河国志」「駿河国新風土記」「駿河小志」「駿河名寄」「駿河名勝志」など七三書。

活字本 「駿河国雑志」(府中篇のみ、昭和三四年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android