普及版 字通 「驂」の読み・字形・画数・意味
驂
21画
[字訓] そえうま・そえのり
[説文解字]
[字形] 会意
馬+參(参)。〔説文〕十上に「三馬を駕するなり」とし、字を形声とするが、二馬を駕することを、四馬を駟馬一乗とすることからいえば、字は会意とみてよい。御者は中央に居り、その左は尊者、右は陪乗して驂乗という。孔門の曾子、名は參、字は子輿(しよ)。輿は乗輿の意で參は驂の意、従って曾參(そうしん)の參は驂(さん)の音でよむべきである。
[訓義]
1. そえうま、三頭立ての馬車。
2. そえのり、参乗、車右。
3. ひろく馬をいう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕驂 ソヒムマ 〔字鏡集〕驂 ソヘムマ・ヒマノリ・ソヒムマ・ノリムマ・ムマニノリ・カル
[語系]
驂・參tsm、三smは声近く、參は三の意をとる。參は三本の(かんざし)を髪に刺した形で、また三の意に用いる。
[熟語]
驂驥▶・驂御▶・驂駒▶・驂乗▶・驂▶・驂▶・驂服▶・驂鸞▶
[下接語]
逸驂・雲驂・解驂・帰驂・驕驂・劇驂・左驂・佐驂・朱驂・戎驂・征驂・税驂・説驂・素驂・停驂・飛驂・疲驂・驂・右驂・離驂・両驂・竜驂・驂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報