最新 地学事典 「高原火山」の解説
たかはらかざん
高原火山
Takahara volcano
栃木県北部に位置する成層火山で釈迦ヶ岳(1,795m),鶏頂山,中岳などの複数のピークからなる。北斜面には角閃石輝石デイサイト質の溶岩ドームと西北西−東南東に約5kmのびる断裂帯が存在。これらは水蒸気噴火から始まった約6,500cal BPの活動で形成されたもので,活火山に認定されている。約0.6Maから0.4Maにかけて片俣火砕流,田野原火砕流,大田原火砕流が,南東部の平地に順次流下して,北部に直径7kmの塩原カルデラが形成された。約0.3Maから0.1Maにはカルデラ南方に活動中心が移動し,成層火山体が形成。溶岩は主にかんらん石輝石玄武岩〜安山岩および輝石安山岩〜デイサイトからなり,一部に黒曜石も産する。
執筆者:伴 雅雄・奥野 充
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

