奈良県南部、吉野郡十津川(とつかわ)村と下北山村との境界にある大峰(おおみね)山脈の一峰。標高1800メートル。頂上は展望が開け、約5メートルの銅製釈迦如来(にょらい)像が立っている。修験道(しゅげんどう)根本道場のある山上(さんじょう)ヶ岳からの奥駈道(おくがけみち)は、釈迦ヶ岳を経て前鬼(ぜんき)集落に至り、また南部の大日(だいにち)ヶ岳との鞍部(あんぶ)には神仙という修験道の要地があり、釈迦ヶ岳は山上ヶ岳に次いで神聖視されている。吉野熊野国立公園の一部。
[菊地一郎]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…日光国立公園に含まれる。北の塩原火山と南の釈迦ヶ岳(しやかがたけ)火山の二つの第四紀の成層火山からなる。前黒山(1678m),明神岳(1633m)などからなる塩原火山が形成されたのち,鶏頂山(1766m),釈迦ヶ岳(1795m),西平(にしひら)岳(1708m)などが火口壁をつくる釈迦ヶ岳火山が噴出し,現在の山体が形成された。…
…延暦寺があり,日枝(ひえ),叡山,北嶺などとも呼ばれた。大比叡岳(848m)が主峰で,そのすぐ西にある四明岳(839m)と北につらなる釈迦ヶ岳(750m),水井山(794m),三石岳(676m)の5峰を総称してふつう比叡山と呼ぶ。南北約12kmに及ぶ山体の東西両側は急傾斜の断層崖となっているが,山頂部は比較的緩傾斜で,一部平たん面もみられる。…
※「釈迦ヶ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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