高岡送番所跡(読み)たかおかおくりばんしよあと

日本歴史地名大系 「高岡送番所跡」の解説

高岡送番所跡
たかおかおくりばんしよあと

[現在地名]土佐市高岡町

中村街道が通る高岡村に置かれた送番所で、江戸時代初期には高岡蓮池たかおかはすいけ送番所ともいった。東の弘岡ひろおか送番所(現吾川郡春野町)から仁淀によど川を渡って一里、西の戸波へわ送番所まで三里の位置にある(皆山集)送夫を出す番下の村は高岡・蓮池・北地きたじであったが、寛文五年(一六六五)より北地村の一部は戸波送番所に加えられた。「南路志」所収の「田地雑記」によると、寛永一五、六年(一六三八、三九)まで番所に人馬が詰めることはなく、御用往来の役人が来る時は近隣の家々の者を招集、一軒につき年間延べ一九人であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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