高御祖神社(読み)たかみおやじんじや

日本歴史地名大系 「高御祖神社」の解説

高御祖神社
たかみおやじんじや

[現在地名]芦辺町諸吉 仲触

宮尾みやおに鎮座する。棚江たなえ権現または熊野権現とも称する。旧村社。祭神は高皇霊尊・伊弉諾尊など。「延喜式」神名帳に記される壱岐郡一二座の一つ「高御祖タカミオヤ神社」に比定する説がある(「一宮巡詣記」「壱岐神社誌」など)。正平二四年(一三六九)の壱岐神領図(壱岐史拾遺)、同年とされる壱岐国七社神領敷地定書(同書)に「棚江権現、神主隈三郎源武房家領土町三段」とみえる。この隈三郎は菊地武時の子の頼隆とされ、元弘三年(一三三三)三月一三日武時らとともに鎮西探題などを急襲したものの敗れ、壱岐に逃れて隈三郎頼清と改め、諸吉もろよし村に住み、棚江権現の神主になったという(芦辺町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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