高志保村(読み)たかしつぷむら

日本歴史地名大系 「高志保村」の解説

高志保村
たかしつぷむら

[現在地名]読谷村高志保たかしほ

波平はんじや村の北にあり、西側は東シナ海に面する。タカシップとよばれる。絵図郷村帳・琉球国高究帳に「たかしふ村」とみえ、高究帳では高頭四五二石余、うち田二二石余・畠四二九石余。当村内南東古保多くぶた原には灌漑用水路が掘られて水田二千二八〇坪余が開かれていた。この水路は険阻な傾斜地にあったことからしばしば決壊したため、当村を含む読谷山ゆんたんじや間切七ヵ村の村民一四名が費用を負担して水路の修築工事と新田開発が行われた。この功により一四名は尚泰王一五年(一八六二)爵位を与えられた(球陽)。拝所に高志保之殿があり、麦・稲四祭のとき高志保地頭が五水、高志保村百姓中が穂祭のときを含め穂・五水・神酒を供えた。崎原ノロが祭祀を執り行う(琉球国由来記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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