高松平野(読み)たかまつへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高松平野」の意味・わかりやすい解説

高松平野
たかまつへいや

香川県中部,讃岐平野中部のうち五色台以東の呼称新川春日川香東川,本津川流域の沖積地,および南部の仏生山台地,香南台地から成る。海岸には旧塩田,干拓地,埋立て地があり,高松市の中心市街地が形成されている。条里制遺構が多かったが,第2次世界大戦後は都市化が著しい。ため池灌漑農業が行われる。

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世界大百科事典(旧版)内の高松平野の言及

【讃岐平野】より

…讃岐山脈を底辺に半円形をなし,山脈から流下する河川に沿って形成された大小の扇状地状の三角州からなる。東から香東川のつくる高松平野,土器川と金倉川の丸亀平野,財田川と高瀬川の三豊平野などに分けられる。畿内に近いため開発は古くからすすみ,近畿地方に匹敵するほどの条里制が発達したことをうかがわせる碁盤目状の道路網や農業用水路網が残っているが,降水量も河川の集水面積も小さいことから干ばつ常襲地として水利の苦労が続いた。…

【高松[市]】より

…人口33万1004(1995)。讃岐平野東部にあたる高松平野のほぼ全域を占め,香東(ごうとう)川河口東岸に発達する中心市街地は,16世紀末生駒親正が城を築き,またのちに松平頼重が高松藩万石の藩主となって入封して以来,城下町として栄えた。明治維新後1888年に香川県が愛媛県から分離して成立するまで曲折を経たが,それ以後県都として発展した。…

※「高松平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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