日本歴史地名大系 「香東川」の解説
香東川
こうとうがわ
- 香川県:高松市
- 香東川
コウト、コウドともよんだ。二級河川。全長三二・九八九キロ、流域面積一一九・六平方キロ、支流を含む延長七六キロ。讃岐山脈
「南海通記」に「風土記を定めらるるとき(中略)、水清く西山に花木あり西風に匂来つて此の河水に薫ずる故香川と云ふ」とあり、寛政三年(一七九一)の「大野録」には「香河郡の号のはじめは、清和天皇の御宇貞観元年の冬、綾の松山なる青峯に香木あり。その異香東の河をわたりて侍りければ、比河を香渡川といひ又香河と号して、つゐに河の東西の郡名とす」とある。「玉藻集」に「その川筋は香川郡安原之内、松尾、別子、樺川、塩江、川東より郷東へ流れる」とあり、現在の高松市飯田町・鶴市町・郷東町の河口近くでは郷東川ともいわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報