高橋 琢也(読み)タカハシ タクヤ

20世紀日本人名事典 「高橋 琢也」の解説

高橋 琢也
タカハシ タクヤ

明治・大正期の官僚 農商務省山林局長;沖縄県知事;貴院議員。



生年
弘化4年12月17日(1848年)

没年
昭和10(1935)年1月20日

出生地
安芸国(広島県)

経歴
幼時に両親を亡くし困難の中で勉学に励み、明治初年に上京して洋学を学び、3年大学南校教授となる。5年陸軍兵学寮に出仕し、ドイツ兵制翻訳調査など外国文献の翻訳に当たる。のち参謀本部を経て、18年農商務省に移り林務官、技師兼山林局森林監督官、山林局長を務める。31年宮内省に転じ10余年勤務、大正2年沖縄県知事となる。8年から貴族院議員(勅選)。この間、北海道庁、臨時博覧会事務局などの嘱託、森林法調査委員などを務めた。また三井物産、北海道炭鉱などの顧問、東京医学専門学校の理事長に就任、経営に尽力する。昭和3年第14回万国議院商事会議および第25回列国議会同盟会議(ベルリン)に出席した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android