高温酸化(読み)こうおんさんか

最新 地学事典 「高温酸化」の解説

こうおんさんか
高温酸化

high-temperature oxidation

1相のチタノマグネタイトが400~500℃以上の高温で酸化され,チタン含有量のより小さいチタノマグネタイトのマトリックスとその中に析出したチタン含有量のより大きいヘマタイト-イルメナイト系のラメラに分かれること。この2鉱物の共存は高温のマグマ中では地質温度計として重要であるが,600~800℃以下ではふつうは化学平衡は達成されず,鉱物粒子中での金属イオンの拡散現象として解釈できる。高温酸化現象が岩石磁気学で重要な理由は,これによりチタノマグネタイトはより磁化の強いマグネタイトに近い組成になるだけでなく,イルメナイトのラメラで粒子がより小さい部分に分割され単磁区構造に近い粒子ができるため,磁気的安定性が格段に向上するからである。

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参照項目:低温酸化

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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