高茂村(読み)こうもむら

日本歴史地名大系 「高茂村」の解説

高茂村
こうもむら

[現在地名]庄原市高茂町

西城さいじよう川流域に位置する。川が穿入蛇行しており、川岸近くまで山が迫り耕地は少ない。恵蘇えそ郡に属し、西は金田きんで(現比婆郡口和町)、南西は水越みずこし村、北は永田ながた(現口和町)に接する。

地名は延徳四年(一四九二)九月五日の山名俊豊書状(山内首藤家文書)に「泉田河面」と記され、中世には比叡山延暦寺領泉田いずみだ庄のうちに含まれていた。じび庄の地頭山内氏は、隣接する泉田庄にも勢力を伸ばし、応仁の乱前後の動乱期には、三吉氏・涌木氏など近隣武士団と争った末、延徳四年に泉田庄の代官職を得た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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