高高度防衛ミサイル

共同通信ニュース用語解説 「高高度防衛ミサイル」の解説

高高度防衛ミサイル(THAAD)

米軍ミサイル防衛(MD)の一環として運用する地上配備型の迎撃ミサイル。発射台付き車両を使う移動式で、高性能のXバンドレーダーと共に運用する。米軍は北朝鮮の中距離弾道ミサイル脅威に対処するためとして、2013年にグアムに配備。弾道ミサイルが大気圏外を飛行している段階で迎撃し損なった場合に備え、大気圏内に再突入してくるミサイルを高い高度で撃ち落とすために開発された。これより低い高度では地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が使われるが、射程が20キロ程度と極めて短いため広範囲の防衛には適さないとされる。(共同)

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知恵蔵mini 「高高度防衛ミサイル」の解説

高高度防衛ミサイル(THAAD)

日本語で正確には「終末高高度防衛ミサイル」。1000キロメートル先の短・中距離弾道ミサイルの動きを補足し、 着弾体勢に入った高度100キロメートル前後 (終末段階) で撃ち落とすミサイルのこと。2016年2月7日、北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイル発射を行ったことを受け、2月8日の記者会見菅義偉(すがよしひで)官房長官自衛隊が保有する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)では届かない高度で迎撃できる同ミサイルの国内配備を検討する考えを表明した。

(2016-2-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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