高齢化世界一(読み)こうれいかせかいいち

知恵蔵 「高齢化世界一」の解説

高齢化世界一

2007年10月1日現在、日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は21.5%で、イタリアの20.1%、ドイツの19.6%を上回り、世界最高となった。また、15歳未満の割合は13.5%となり、ブルガリアの13.4%、スロベニアの13.8%、イタリアの13.9%とともに、世界最低の水準となっている。00年の国勢調査時点では、高齢化・少子化ともイタリアに次いで世界第2位であったが、05年国勢調査で逆転し、日本の少子高齢化現象が世界的にも際立った速度で現在進行していることが浮き彫りにされた。15歳未満の年少人口と65歳以上の高齢人口は15〜64歳の生産年齢人口によって支えられるが、07年における生産年齢人口は8318万人、総人口に占める割合は65.6%。主要先進国(フランス、ドイツ、イタリア、イギリスカナダアメリカ合衆国)と比べると、日本はフランスの65.4%に次いで低い水準となっている。また、人口の年齢構造を人口ピラミッドで見ると、05年には55〜59歳と30〜34歳の年齢グループに膨らみが見られ、逆ひょうたん型となっている。

(小川直宏 日本大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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