人口ピラミッド（読み）じんこうぴらみっど（英語表記）population pyramid

日本大百科全書(ニッポニカ)

人口ピラミッド
じんこうぴらみっど
population pyramid

ある地域のある時点における年齢階層別人口を、低年齢層から高年齢層へとピラミッド状に積み上げてつくった図。年齢別人口分布を示すもので、男女別を左右に分けて描く場合が多い。現在の人口ピラミッドが、正三角形なら将来にわたって年齢別分布は安定しているが、円錐(えんすい)形なら将来人口の減少と分布の老齢化を示すというように、デモグラフィー（人口学）上の分析に用いられる。

［一杉哲也］

[参照項目] | 人口

人口ピラミッドの形状例

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

人口ピラミッド
じんこうピラミッド
age-sex pyramid

人口の男女別・年齢別構成を比較する場合に用いられるもので，0歳を基底にし，順次高年齢を上にピラミッドのように積上げたグラフ。このグラフの型により，(1) ピラミッド型 (富士山型) ，(2) 釣鐘型，(3) 壺型，(4) 星型，(5) ひょうたん型などに区分される。 (1) は出生率が高く，死亡率は低下して人口が増加している地域の型，(2) は出生率，死亡率ともに低く人口が停滞している地域の型，(3) は出生率が死亡率よりも低く人口が減少する地域の型，(4) は都市に特有の，20歳前後の年齢層人口が著しく多い型，(5) は 20歳前後と0～4歳の年齢層人口の少い型で，農村に多くみられる。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典