(読み)せめぐ

精選版 日本国語大辞典 「鬩」の意味・読み・例文・類語

せめ・ぐ【鬩】

[1] 〘自ガ四〙 (古くは「せめく」) 互いに争う。→かき(墻)に鬩(せめ)ぐけいてい(兄弟)牆(かき)にせめぐ
新撰字鏡(898‐901頃)「佷 世女久」
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉二「同時に彼の胸の中に矛盾した二つ情緒がせめいだ」
[2] 〘他ガ四〙 せめさいなむ。うらみうったえる。
古今(905‐914)雑上・九〇三「老いぬとてなどか我が身をせめきけん老いずは今日に逢はましものを〈藤原敏行〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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