デジタル大辞泉 「情緒」の意味・読み・例文・類語
じょう‐ちょ〔ジヤウ‐〕【情緒】
1 事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。「
2 「情動」に同じ。「
[類語]
( 1 )「じょうしょ(情緒)」の挙例のように漢籍にも見え、日本でも古くから用いられているが、本来「心の動くいとぐち」「感情の発作」の意味であった。それが、幕末から明治初期にかけ、英語 emotion の訳語として用いられ、喜怒哀楽、同情、嫉妬などの複雑な感情を指す心理学用語となった。
( 2 )「緒」は漢音がショで、チョは慣用音、近世以前はジョウショと読んだが、明治以降ジョウチョとも読むようになる。明治・大正期を通じてジョウショが規範的な読みであったが、現代ではジョウチョの方が一般的な読みとなっている。
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