鬱然・蔚然(読み)うつぜん

精選版 日本国語大辞典 「鬱然・蔚然」の意味・読み・例文・類語

うつ‐ぜん【鬱然・蔚然】

〘形動タリ〙 (「うつ」は「蔚」の慣用音)
草木がこんもりと茂っているさま。
※漂荒紀事(1848‐50頃)一「一樹の甚欝然たるあり」
勢いのあるさま。物事のさかんなさま。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五「其智略は欝然として盛なるものあり」
気分がはればれしないさま。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一三「手を以て顔を掩ひ、鬱然(ウツゼン)と憂に沈むが如し」

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