最新 地学事典 「鬱陵隠岐テフラ」の解説
うつりょうおきテフラ
鬱陵隠岐テフラ
Ulreung-Oki tephra
日本海西部にある鬱陵島から約1万年前(10,177-10,255 cal yr BP)に噴出し,風で東南東方向に運ばれ,日本海西南部(隠岐堆)から本州中部一帯で見いだされる降下軽石層。U-Okiとも。鬱陵島ではやや小規模な火砕流も伴われる。角閃石(ケルスート閃石)含有黒雲母粗面岩質の軽石からなるテフラで,日本のサブアルカリ岩質テフラとは著しく性質を異にする。完新世初期の日本海や本州の古環境を論じるうえでも,また放射性炭素年代を歴年に換算するうえでも重要な鍵となるテフラである。参考文献:椎原美紀ほか(2013)第四紀研究,Vol. 52: 225
執筆者:町田 洋・竹下 欣宏
参照項目:日本の広域テフラ分布
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

