鬼柳通(読み)おにやなぎどおり

日本歴史地名大系 「鬼柳通」の解説

鬼柳通
おにやなぎどおり

盛岡藩の通の一つで、設置の時期は不明。「雑書」寛文二年(一六六二)八月一三日の記事に鬼柳通の代官交替がみえる。「岩手県史」は同六年から天和三年(一六八三)までの間に藩の総検地が行われ、その結果三三通が確定したと推定する。同二年の惣御代官所中高村付によると所属の村は下鬼柳・上鬼柳、山口やまぐち岩崎いわさき煤孫すすまご(現和賀郡和賀町)の五村(岩崎・煤孫は重複)。蔵入高六千三二四石余、七ヵ年平均の免は四ツ二分七厘三毛。米納二千七〇二石余、うち大豆八九駄。惣高のうち一千五四九石余は諸役御免物成上納。「邦内郷村志」では鬼柳県として上鬼柳・下鬼柳、夏油げとう岩崎・岩崎新田・須々孫すすまご・山口(現和賀町)の七村が所属し、高六千三九七石余、うち蔵入高五千九二八石余・給地四六六石余(数値は史料のママ)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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