片栗粉(読み)かたくりこ

  • 片×栗粉

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本の山野に自生する多年性草本のカタクリ (ユリ科) の根からとった良質なデンプン。生産量が少いので,一般にはじゃがいもデンプンを使うことが多い。白色の光沢ある粉末で料理や製菓材料に用いられ,そのほか薬用として湿疹,外傷などの塗布剤としても使用される。 (→馬鈴薯デンプン )  

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百科事典マイペディアの解説

本来はカタクリ鱗茎からとった良質のデンプン。現在は生産が少ないためほとんどジャガイモのデンプンでつくられる。(くず)粉の代用として湯にといて葛湯として飲むほか,料理用,菓子材料とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

カタクリの鱗茎からとったデンプン。3~5月に掘りとった鱗茎をつきくだいて布袋に入れ,水中でもんでデンプンを洗い出し,精製,乾燥する。製品歩留りは約20%。無味無臭の白色粉末で,湯で練ると無色に変わり,くせがなく風味がよい。江戸時代には大和宇陀のものが有名で,幕府へ献上され,播磨,越前その他でもつくられていた。現在ではほとんど生産されず,片栗粉の市販品はジャガイモやトウモロコシのデンプンの精製品である。

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大辞林 第三版の解説

カタクリの地下茎から製した白いデンプン。市販の多くはジャガイモから製し、葛くず粉の代用として菓子・料理に用いる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 片栗①の鱗茎をつき砕き、水につけて沈澱させてつくるでんぷん。料理のとろみづけや、くず湯として用いる。現在、片栗粉として売られているものは、ジャガイモのでんぷんが多い。かたくり。
※児童のお弁当百種(1931)〈小林完〉五「材料、鰯五十匁、甘味噌十五匁、チソの葉十五枚、片栗粉三十匁、胡麻油」

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世界大百科事典内の片栗粉の言及

【カタクリ(片栗)】より

…栽培して観賞用とされるほか,鱗茎からは良質のデンプンがとれる。以前は石臼でひき,木綿でこして片栗粉をとった。現在,市販されている片栗粉は量産されたジャガイモやトウモロコシのデンプンである。…

※「片栗粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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