鬼殿(読み)オニドノ

デジタル大辞泉 「鬼殿」の意味・読み・例文・類語

おに‐どの【鬼殿】

鬼・妖怪が住むという家。特に平安時代、京都三条の南にあった、憤死したと伝えられる藤原朝成の家をさす。
「此の三条よりは北、東の洞院よりは東の角は―と云ふ所也」〈今昔・二七・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「鬼殿」の意味・読み・例文・類語

おに‐どの【鬼殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鬼、妖怪の住む家。ばけものやしき。特に、中古に、京都三条の南、西洞院の東にあった藤原朝成の憤死した家をさす。
    1. [初出の実例]「今昔、此の三条よりは北、東の洞院よりは東の角は鬼殿と云所也」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
  3. 鬼の敬称

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