普及版 字通 「魘」の読み・字形・画数・意味
魘
24画
[字訓] おそわれる・うなされる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は厭(えん)。厭に圧伏の意がある。鬼は夢の中で人をおそう夢魔。〔説文新附〕九上に「(ゆめ)みてくなり」とあり、夢魔にうなされることをいう。夢魔は媚蠱(びこ)の呪詛によるものとされた。(夢)の上部は媚女の姿である。とは夢魔によって死を致すことをいう。
[訓義]
1. うなされる、夢の中でおそわれる。
2. 字は、また厭に作る。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕魘 於曾波留(おそはる)
[語系]
魘・・厭iamは同声。また魘・厭iapも同声。厭を魘と通用することがある。厭は犬牲を供えて呪祝を行うことで、悪夢の意がある。iapの音は、壓(圧)eap、遏at、抑ietの系列の語である。
[熟語]
魘死▶・魘魔▶・魘魅▶
[下接語]
解魘・鬼魘・驚魘・辟魘・夢魘
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報