鰰・鱩・雷魚・燭魚(読み)はたはた

精選版 日本国語大辞典 「鰰・鱩・雷魚・燭魚」の意味・読み・例文・類語

はた‐はた【鰰・鱩・雷魚・燭魚】

〘名〙 スズキ目ハタハタ科の海産魚。全長約二〇センチメートル。体にうろこはなく、背部は黄褐色の地に褐色の流紋がある。口は斜め上方に開く。太平洋側では東北以北、日本海側では山陰地方以北、カムチャツカアラスカに分布し、日本では秋田県・山形県で多く漁獲。ふだんは水深一〇〇~四〇〇メートルの大陸棚砂泥底に生息しているが、産卵期の一一~一月には沿岸浅所の藻場に群れをなして出現し、海藻に産卵する。このため、産卵期に底引網などで多くとれる。肉は食用とし、卵は「ぶりこ」と呼ばれ賞味される。かみなりうお。《季・冬》
俳諧芭蕉翁古式之俳諧(1685)「情しる身は黄金の𣏓てより〈芭蕉〉 軽く味ふ出羽の鰰〈才丸〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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