鴻池本邸跡(読み)こうのいけほんていあと

日本歴史地名大系 「鴻池本邸跡」の解説

鴻池本邸跡
こうのいけほんていあと

[現在地名]東区今橋二丁目

大坂の代表的豪商鴻池家の邸跡。同家は摂津鴻池村(現兵庫県伊丹市)に起こり、酒造業で基礎をなした家で、始祖山中新六(幸元)が元和五年(一六一九)大坂内久宝寺うちきゆうほうじ町で店舗を設けた。寛永元年(一六二四)には清酒輸送の経験を生かして海運業を始め、諸藩と関係をもつようになった。新六のあとは八男善右衛門正成が継いで明暦二年(一六五六)両替商を開始、大名蔵元・大名貸を行い、江戸中期以降は両替業を家業の中心にすえていた。延宝二年(一六七四)今橋いまばし二丁目の難波なにわ橋筋西北角の表口九間・裏行二〇間の屋敷を購入し、両替店を開設した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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