鵜方村(読み)うがたむら

日本歴史地名大系 「鵜方村」の解説

鵜方村
うがたむら

[現在地名]阿児町鵜方

英虞あご湾北岸にあり、南は神明浦しめのうら村に接する。隆起海食台地の開析された低地にあり、安乗あのり波切なきり(現大王町)浜島はまじま(現浜島町)田曾浦たそうら(現度会郡南勢町)など南志摩各地への交通上の要所をなしている。

字かんのはたに縄文期、字金谷かなやに弥生期、字福河原ふくかわらに古墳期の遺物包含地がある。「神鳳鈔」に鵜方御厨がみえる。字屋敷垣内やしきがいとに砦跡があり、「志陽略誌」に「在鵜方村鵜方縫殿助築所地」と記し鵜方氏の居城跡で、永禄(一五五八―七〇)頃九鬼氏の所領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android