阿児町(読み)あごちよう

日本歴史地名大系 「阿児町」の解説

阿児町
あごちよう

面積:四四・五四平方キロ

志摩半島の南東部にあり、標高二〇―三〇メートルの隆起海食台地とそれの開析された小谷底平野からなっている。沖積低地国府こう甲賀こうかの間にあるにすぎない。町の西北部にはよこ(二〇三・四メートル)があり、東は太平洋の外海に、西は英虞あご湾の内湾に面している。海岸はリアス式をなしているが、太平洋岸には国府白浜こうしらはま市後いちご浜などの砂浜海岸がある。町の中心集落は鵜方うがたで、広く志摩半島南部の交通の中心として急速に発展しつつある。

明治二二年(一八八九)の町村制施行時には英虞郡域に立神たてがみ村・甲賀村が成立し、また神明浦しめのうら村と鵜方うがた村は合併して鵜方村に、志島しじま村は現大王だいおう町の畔名あぜな村と名田なた村とで三和みわ村となったが、同二七年三和村は分離してもとの三村に、同三〇年には鵜方村ももとの二ヵ村になり、神明浦村は神明しんめい村に改称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報