日本歴史地名大系 「鵺代村」の解説 鵺代村ぬえしろむら 静岡県:引佐郡三ヶ日町鵺代村[現在地名]三ヶ日町鵺代東流して猪鼻(いのはな)湖に注ぐ日比沢(ひびさわ)川の河口南岸に位置し、同河口付近で釣橋(つりばし)川も猪鼻湖に注ぐ。西は日比沢村、北は岡本(おかもと)村。南の南脇(みなみわき)村に対する意味で北脇村と称したという(「遠江国風土記伝」など)。中世は贄代(にえしろ)と称され、室町期には贄代北脇村の呼称がみえるが、中世末期に鵺代と改称したとみられる。なお当地は「和名抄」にみえる浜名郡贄代郷の遺称地とされる。また「万葉集」巻二〇の防人歌に「遠江白羽の磯と贄の浦とあひてしあらば言も通はむ」とあり、贄の浦は当地の入江や浜とされ、地名は古代の贄の貢進地に由来すると考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by