鶴崗(読み)かくこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鶴崗」の意味・わかりやすい解説

鶴崗
かくこう / ホーカン

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省中東部にある地級市。チャムスの北58キロメートル、小興安嶺(しょうこうあんれい)の南東端に位置する。6市轄区、2県を管轄する(2016年時点)。人口103万8944(2010)。鶴崗炭鉱で知られ、炭層は南北50キロメートル、東西5キロメートルにわたり露天掘りである。1916年中国人の沈松年(ちんしょうねん)が採掘権を得て採掘を始めた。石炭ジュラ紀粘結炭で、コークスをつくるのに適している。推定埋蔵量は30億トンといわれ、東北地区北部最大の炭田である。中華人民共和国成立後、一時ソ連からの援助もあって機械化が進み、2015年時点で年間1236万トン(2015)を産出する。石炭工業のほかに食品、建築材料などの工業や電力業も発達している。

[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android