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粘結炭 ねんけつたん coking coal

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

粘結炭
ねんけつたん
coking coal

コークスになるような粘結性のある石炭の総称。石炭には,加熱すると軟化溶融し,高温で揮発分が出て硬い多孔質の凝結塊になるものと,凝結塊にならないものとがある。前者を粘結炭,後者を非粘結炭という。

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デジタル大辞泉の解説

ねんけつ‐たん【粘結炭】

加熱すると一部が溶融し、ガス・タールなどを発生したのち多孔質の硬いコークスとなる石炭。製鉄に用いる。

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百科事典マイペディアの解説

粘結炭【ねんけつたん】

加熱したときに軟化溶融する性質(粘結性)をもつ石炭。粘結性は歴青炭中のビチューメン(植物体中の樹脂および蝋が石炭化により変化した生成物)の多いものに限られるため,粘結炭といえばほとんど歴青炭を意味する。
→関連項目原料炭

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世界大百科事典 第2版の解説

ねんけつたん【粘結炭 coking coal】

石炭類のなかには,空気を遮断した状態で加熱すると温度上昇につれて軟化,溶融し,さらに高温になると固結して多孔質の固体となる性質をもつものがある。この性質を粘結性といい,粘結性をもつ石炭を粘結炭という。空気を遮断しての加熱処理が乾留であり,できた固体がコークスである。歴青炭のうち石炭化度の高い範囲のものが粘結性をもつ。粘結性の測定法として,日本のJISには,るつぼ膨張試験,膨張性試験,流動性試験,コークス化性試験が定められている。

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大辞林 第三版の解説

ねんけつたん【粘結炭】

乾留すると融合してコークスになる石炭。良質のものは製鉄用にする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粘結炭
ねんけつたん
coking coal

石炭を不活性雰囲気(空気を遮断した状態)で加熱するとき350~500℃で軟化溶融するとともに、熱分解によってガス、タールなどを発生し、さらに高温になると再固化して多孔質で硬い炭素の塊であるコークスとなるものがある。このような石炭を粘結炭といい、そのような特性を粘結性と称する。粘結炭は良質なコークスの製造には不可欠であり、原料炭ともよばれる。一方、加熱に際して軟化溶融せず、そのままの形または粉化して炭素粒子(チャー)となるものを非粘結炭という。
 軟化溶融の程度は、一種の回転粘度計であるギーセラープラスとメーターなどにより測定され、羽の回転し始める温度(軟化開始温度)、回転数の最大となる温度(最高流動度温度)とそのときの回転数(回転板に刻まれた目盛りの1分間当りの数値dial division per minute=ddpmで与えられる最高流動度)、回転の止まる温度(固化温度)を測定して評価される。
 粘結炭は、軟化溶融時にガスやタールが発生するため膨張現象がみられることも特徴であり、るつぼ膨張性試験によって膨張したコークケーキの輪郭からボタン指数によっても評価される。
 非常に膨張性の高い石炭は粘着炭caking coalとよばれるが、これは発生ガスにより膨れ上がってしまい、強度の高いコークスとはなりがたい。強度の高いコークスを与える石炭は強粘結炭といい、適度の膨張性や流動性を示し、かつ炭化収率の高い瀝青炭(れきせいたん)である。
 粘結炭には瀝青炭と一部の亜瀝青炭が属する。石炭火力発電における微粉炭燃焼炉やある種のガス化炉では微粉炭吹込みノズル先端において石炭が溶融して閉塞(へいそく)するため、粘結炭の使用が制限されることもある。
 非粘結炭を用いる成型コークス化法では、粘結炭を非粘結炭の結合剤として糊(のり)の役目をさせるために用いられることがある。[大内公耳・荒牧寿弘]

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世界大百科事典内の粘結炭の言及

【石炭】より

…しかし原料炭の中には,乾留によるガス製造の原料に使う〈ガス用炭〉もある。コークス用炭の英語はcoking coalであるが,これは原料炭全体を指す場合も多い。すなわち,一般炭と原料炭の二大別は,英語ではsteam coalとcoking coalである。…

【石炭】より

…粘結の過程での溶融状態で,溶融の度合をあらわす指標として〈流動度〉がある。日本に産する粘結炭は一般に,流動度が高いことが特徴である。 石炭の成分を調べる方法は,〈工業分析〉と〈元素分析〉である。…

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