鶴川内村
つるがわちむら
山下村の北から東を囲むように高松川の中・上流域に開けた村。地元では一般に「つるごち」と発音する。北東は野田郷上名村(現野田町)、南東は横座峠を隔てて薩摩郡東郷の藤川村(現東郷町)など。「鹿児島県地誌」は字地として拵・宮原・栗林・下田代・羽田・萇野・横手・桑原・尾原(尾春)をあげる。慶長四年(一五九九)一月九日に島津家久に与えられた豊臣秀吉五奉行連署知行目録(旧記雑録)には長井野・かくい(拵)高二九一石余、へほき(宮原にあたるか)・桑原城高一九三石余、田代松河内高二〇三石余がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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