鹿原(読み)かのはら

日本歴史地名大系 「鹿原」の解説

鹿原
かのはら

[現在地名]小野田町 北鹿原きたかのはら南鹿原みなみかのはら東鹿原ひがしかのはら

小野田本郷のうちで、鳴瀬なるせ川支流の鹿又かのまた川・大滝おおたき川に沿って集落が点在する。東は小野田本郷、南は小栗山こぐりやま(現色麻町)、西は漆沢うるしざわ、北はあじふくろに接する。かつては賀野原と記したといい、南北四七町一二間・東西一二五町五七間の広大な村域を有していた(安永風土記)。「封内風土記」成立の明和九年(一七七二)までに小野田本郷より分離したと伝える。「安永風土記」によれば、田八九貫四六四文・畑一九貫二七二文で、蔵入は八一貫八五六文、給所は二六貫八八〇文、人頭一二九人(うち寺一・沽却禿一)、家数一三二(うち名子二・水呑二)、男三八四・女三二二、馬一八四で、代数有之百姓は一七人、二六の屋敷名のうち、川底屋敷の二二軒、中野屋敷の一四軒、青野屋敷の一二軒がきわだっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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