漆沢(読み)うるしざわ

日本歴史地名大系 「漆沢」の解説

漆沢
うるしざわ

[現在地名]小野田町 漆沢

小野田本郷のうちで、鳴瀬なるせ川最上流にあり、南は薬莱やくらい山を隔てて鹿原かのはら、北は宮崎みやざき(現宮崎町)に接し、西方は重畳たる山なみが出羽国境となっている。南北一三八町・東西一六七町の広大な村域を有する(安永風土記)。「安永風土記」によれば、田五貫四七四文・畑二貫八二五文で、蔵入は七貫二六〇文、給所は一貫三九文、人頭二八人、家数二八、男六一・女五七、馬一七で、広大な村域の大部分は山であるため、田畑はきわめて少なく、一人頭当りの耕地はわずか二九六文にすぎない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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