鹿毛村(読み)しかもむら

日本歴史地名大系 「鹿毛村」の解説

鹿毛村
しかもむら

[現在地名]津市安東あんとう町 鹿毛

河辺こうべ村の西、安濃あのう川中流北岸の低平地に位置する。東南に中跡部なかとべ村がある。文禄検地帳を転記したとみられる伊勢国中御検地高帳に「鹿毛之郷」、慶安郷帳(明大刑博蔵)には「鹿毛村」とある。康平五年(一〇六二)五月一三日の民部田所勘注状(四天王寺蔵)によれば四天王してんのう寺領として「九条四賀茂里四(坪)五反」があった。「神鳳鈔安西あんさい郡の項にも、「四賀茂御園」の名がみえる。鎌倉時代に神宮領荘園にもなったと思われるが、上分米の量も記載されていないところをみると、荘園としての実態があったかどうかは疑わしい

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android