麒麟文(読み)きりんもん(その他表記)qi-lin-wen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「麒麟文」の意味・わかりやすい解説

麒麟文
きりんもん
qi-lin-wen

中国の装飾文様一種麒麟は中国の伝説で聖王の治世のみに出現するという想像上の瑞獣。その形態は『京房易伝』によれば,「しかのからだに牛の尾と馬の蹄をそなえ,背は五彩で,腹は黄色,角があって背丈が1丈2尺余もある」という。中国,漢代以降は神秘的,空想的要素が濃くなる。竜,亀,鳳凰とともに四霊とされる。中国の絵画,装飾文様に用いられ,また日本にも伝来し,正倉院の『沈香木画水精箱』,鏡,牙尺などの文様としても用いられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む