麻生島村(読み)あそうじまむら

日本歴史地名大系 「麻生島村」の解説

麻生島村
あそうじまむら

[現在地名]大野市上麻生島かみあそうじま下麻生島しもあそうじま

真名まな川右岸に位置し、北は土布子つちふご村。正保郷帳によれば田方八二六石余・畠方五五石余。初め福井藩領、寛永元年(一六二四)大野藩領となった。

万治三年(一六六〇)一二月二三日の田地売渡証文(林家文書)によると当時すでに上麻生島村と下麻生島村とに分村。これは元禄一一年(一六九八)正月の大野郡内郡上領分明細帳写(島田家文書)に、村高以下の記述に関して「万治弐年年松平但馬守様新御検地帳面を以如是御座候」とあるから、万治二年に両村に分村したと推定される。もっとも、寛文四年(一六六四)四月五日の松平直良宛領知判物・目録(「寛文朱印留」所収)には「麻生島村」、貞享二年(一六八五)の「越前地理指南」にも「公領保田分」として「麻生島村」とあり、まだ分村の徹底が進んでいなかったらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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