黄門記童幼講釈(読み)こうもんきおさなごうしゃく

精選版 日本国語大辞典 「黄門記童幼講釈」の意味・読み・例文・類語

こうもんきおさなごうしゃくクヮウモンキをさなガウシャク【黄門記童幼講釈】

  1. 歌舞伎時代物。七幕。河竹黙阿彌作。明治一〇年(一八七七東京新富座初演。講談黄門記から脚色。魚屋久五郎が、魚を盗んだ犬を殺した科(とが)打首になろうとする事件や大船安宅丸(あたけまる)に関連して起こった刃傷事件などを、黄門徳川光圀が解決する。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「黄門記童幼講釈」の解説

黄門記童幼講釈
こうもんき おさなこうしゃく

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
河竹新七(2代)
初演
明治10.12(東京・新富座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の黄門記童幼講釈の言及

【徳川光圀】より

…明治初年には《名君膝栗毛》《名君道中記》などの演題で釈場にかけられ,また立川文庫が《諸国漫遊 水戸黄門》として収録。歌舞伎では実録本《護国女太平記》(柳沢騒動)から光圀が家臣藤井紋太夫を手討ちにしたくだりを劇化した《黄門記童幼(おさな)講釈》(河竹黙阿弥作,1877初演)が著名。岡本綺堂にも《黄門記》(1927初演)があり,その他映画,ラジオでも黄門の漫遊記が続作された。…

※「黄門記童幼講釈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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